Happy Die Day!

今日、11月6日は本田美奈子の命日です。

 

 彼女が亡くなって15年が経ちました。

 あの日のショックは今でも思い出すことがあります。

 以前にも書いたことがあるかもしれませんが、彼女が白血病を発症してから、私に何かできることはないかということで、願掛けとして「甘いもの断ち」をしていました。

アタシは和洋問わず甘いものに目が無く、4号サイズのショートケーキをホールで、あるいは青柳のういろう(さくら)一本くらいなら一気食いできるほどです。

 たしか、発症したのが年明けすぐだったと記憶していますので、10カ月近く続けていたと思いますが、もう甘いものを食べないことがすっかり日常になっていて、そもそものきっかけを忘れかけていた頃でありました。

 彼女の訃報を聞いたのがどのタイミングだったか、あまり覚えていません。むしろ、その後に何通も届いた友人からのメッセージ、それは「残念だったな」「大丈夫か」というものから「後追いするなよ」というものまで、私の一生の中で最も友人の数を感じた時かもしれませんでした。

 むしろ、アタシはこんなにも本田美奈子ファンを公言していたのだなと気恥ずかしくもなりました。世間的には、その時すでに「過去の人」。『1986年のマリリン』や『ONE WAY GENERATION』がヒットしたものの、脱アイドル路線でMINAKO with WILDCATSを結成したあたりからイロモノというか、ザンネンな感じに思われていました。しかしアタシは、思春期の頃に見た「殺意のバカンス」から「Temptation〜誘惑〜」にかけての彼女の笑顔から離れることができずに、そし時折見かける30代になった彼女のかわいらしい笑顔を、いつまでも追っていたのでした。

 

 私が感じたのは、好きなものは好きと言い続けることでした。そうすれば、思いがけないときに支援者が現れるものです。好きと言い続けなければ、それは消えてしまうかもしれない。好きと言っててさえ、世間の波に流され消えていくものは多いのです。好きなものはなくなってほしくない。ずっとそこにあり続けてほしい。だからこそ、好きと言い続けることが大切なのです。

 

「好きと言いなさい」

本田美奈子も言っていました。

売野雅勇も、筒美京平も言っていました。

「好きと言いなさい」