川崎『チネチッタ』4年連続首位の謎

2006年の国内の映画施設における観客動員数と興行収入で、川崎の『チネチッタ』が4年連続で国内首位になったらしい。


すごく不思議です。


たしかにチネチッタとその周りはすてきな場所ですが、それほどまでに集客力の強いところなのでしょうか。
チネチッタは13スクリーン(約4,100席)を備える首都圏最大級のシネコンだということですが、器がデカイからって必ずしも客が入るというわけでもないでしょう。
いったいどれだけの人が川崎くんだり(失礼)まで映画を見に行くのでしょうか。


そもそも川崎という市自体が東京と横浜という国内2大都市に挟まれ、中途半端感がありありで、それらのベッドタウンとしてしか存在意義を認められず、自らは何とか『芸術のまち』(岡本太郎の出身地)だとか『音楽のまち」(国内でも屈指の音楽ホール「ミューザ川崎」オープンにちなむ)をアピールするのに必死になっているようなところです。


地政学的に見ても多摩川に沿って南北に(地図上では『左右に』)長く横たわり、市内でも地域によって文化圏の大きく異なります。
北部小田急線沿線地域は新宿指向、中部の田園都市線沿線と東横線沿線地域は渋谷指向で、彼らはよっぽどのことがない限り川崎駅には向かいません。
市民ですら半分は川崎には行かないのに、いったい誰が川崎に映画を見に行っているんだろう。


ましてや川崎駅周辺には「チネチッタ」の他にも、「TOHOシネマズ川崎」(9スクリーン[1,900席超])や新しくラゾーナの中にできた「109シネマズ川崎」(10スクリーン[1,900席超])もあり、いったいどれだけの人が川崎で映画を見るんだろうって思ってしまいます。


誰か教えてください。