三島・金閣寺

金閣寺 (新潮文庫)大江戸先生が村上ギャツビーを紹介されていたので、対抗するわけではないですが、アタシは三島を推してみませう。


今さらと言はれても仕方ないと思ひます。でもなぜかもともと三島は食はず嫌ひをしてしまつてゐたのですが、とある調べもののカラミから読んでみやうと思つたのです。
これが大正解。
たいへん美しく流れるやうな文章。
うまく言へないのですが、アタシは同化しました。
アタシはこの主人公です。
この文章は自分を美しいと思ひ、愛してゐる人の文章。
そして破滅と背徳に憧れる若さ特有の衝動を確実な言葉で正しく浮かびあがらせます。
ホント今さらですが、やはり古典(といふほど古くはありませぬが)・名作と呼ばれるものにはよいものが隠されてゐるのですね。


次はやはり仮面の告白 (新潮文庫)から読み始めませうかね。
決して佐山初代タイガーマスク ~猛虎伝説~ Vol.1 [DVD]ではありませぬ。