人間らしい、星野仙一


北京五輪で野球日本代表がメダルを取ることがかないませんでした。


http://jp.reuters.com/article/sportsNews/idJPJAPAN-33416020080823
ロイターによると、試合後に星野監督が敗因を語った、ということなのでアタシはほぅーっと意外な感じがしたのです。
一般的に星野監督のイメージって「男らしさ」「潔さ」みたいなところがあるじゃないですか。
なのに敗因を語るってのはつまり言い訳をしてるってことでしょ。意外だなーと思って。


で、読んでみてがっかり。
こんな認識の人に監督を任せていたのかと。


星野監督
■ストライクゾーンが国内試合と大きく異なり、国内ならストライクの球がボールに判定された
→予想可能
■「国を背負っているという意識の下で戦ってきた」プレッシャーの大きさを挙げた。
→どのチームも一緒
■短期間で選手が調子を上げなければならないことも難しさの一つと付け加えた。
→どのチームも一緒
■もっと日本はたくさん国際試合に出て、試合の厳しさに慣れるよう選手達に経験を積ませなければいけない
→国内の選抜チームとばっかり壮行試合をやって、しかもボッコボコに負けていたのは誰だ?
■我々にはもっともっとパワーが必要。パワーで押さえ込むことが備わらなければ国際試合には勝てないんじゃないか
→どの日本スポーツにも共通の課題。かつ実際にはパワーで勝つのは不可能なので、ではどうするか、技術なのかスピードなのか、ってのを考え、努力している段階。野球以外では。


要は、「何を今さら」。


典型的なニッポンの野球オヤジですな。
自分たちのやっている野球が最も素晴らしいものだと信じて(このこと自体は全く問題ないし、頼もしい)、自分らの野球をやれば必ず金メダルを獲れると疑わず(過信)、国際大会用の練習をするわけでもなく、普段通りの野球をすることを目標にしていたんですな。


でも彼を嫌いになったわけではないんですよ。
みんな誤解してたんだなー、と。
彼も普通の、人間らしい人なんだというのがわかりましたね。


ただ、認識を改められるかな。
WBCも彼に、なんて話も出ているらしいから。
今のまんまじゃ、繰り返し。
古田の方がいい、とか言われちゃいますよ。