男子の本懐


いま新築住宅(マンションを含む)のトイレの洋式の比率は100%らしい。


それにより男子が小用を足す際に、座ってするようになったことは想像に難くなく、特に妻帯者は掃除をしてくれる奥さんを気遣ってか、そうする傾向が強いという。
政治評論家の三宅久之氏は人類の退化だと嘆いていましたが。


しかし、ここに新たな猛者が現れた。
その者は独り身だが、自分で掃除をするようになってその大変さに気付いたらしい。
飛沫が枠から出ないように、普通は座って済ますのだが、彼はあくまで男らしく『立つ』ことにこだわっているようで、洋式便器の前に立つとその位置で腰を落とし、蹲踞近い態勢から右膝を立て、左膝は下に降ろし、やや半身の構えをとります。ここで注意しなけれぱならないのは、決して左膝はつかないこと。なぜなら階下の住人に迷惑になるから。なんという気の遣いよう!
この中腰の姿勢で用を足すというのです。


こんな人、初めて聞きました。
昔は洋式便器の上に、和式のように跨がってしまう人がいると聞いたことがあるけれど、『中腰』は初めてだなぁ。