洋式便所


最近は男性でも洋式便器に座って小用を足す人が増えているらしい。
その最も大きな理由はその「掃除」にあるらしい。トイレの汚れの大きな原因は、男性が立って小便をしたときの飛沫によるものであるようだ。日常経験からも納得できる。
要はその掃除を主婦が担当する場合が多いため、彼女らの不満を解消するため、あるいは気を遣って座って用を足すことで飛沫を抑えるということである。


しかし、逆に言うと後始末、掃除さえ自分でしっかりやれば、立って用を足そうが、座ってやろうが関係ないということでもある。だからこそ立小便にこだわりたい。評論家三宅久之氏の言葉を借りれば「二足歩行以来、男は立って小便してんだ!!」女性蔑視ではない。言いたいことは、人間に合わせた道具を作るべきであって、人間が道具に合わせるべきではない、と思うだけだ。


それよりも問題なのは、現在新築マンション・分譲住宅の100%が洋式便器らしい。和式便器は壊滅状態だ。これの何が問題かというと、大便時のスタイル、すなわち蹲居の姿勢である。日本人は昔からこのスタイルで用を足してきたので足腰を鍛えられてきた面が非常に強いのではないか。それが洋式便器の導入で弱くなってしまう。洋食肉食が日本の食卓を席巻し、和食を駆逐してきたのと同じである。
この文化破壊を水に流してはいけない。