帝京サマサマ

大学ラグビー対抗戦、昨日の慶応-帝京は予想外の展開でなかなかおもしろかった。
昨日の試合前の段階では、慶応が勝てば、翌日(つまり今日)早稲田が勝っても直接対決の戦績(引き分けだったが、トライ数は慶応が多かった)により慶応が優勝となるところだった。


前半を終えて17-0。前節は早稲田と引き分けたし、やはり今年の慶応は強いのかなあと、見た目にはなかなか伝わってこない慶応の力量を認めなければならないのかと。でももしかしたら実は今年の早稲田があまり強くないかもしれないんだよなあ、帝京にもノートライで6-3でしか勝てなかったし。そうは言っても低いタックルなど慶応の動きもよく、もはや勝利は間違いないと思われたが、後半に入るとながれがガラリと変わる。強くなってきた雨のせいもあるだろうが、帝京は一貫してフォワードで近いところから攻めていく。大学屈指の重量級フォワードが確実に陣地を進め、終わってみれば後半は慶応を完封し、見事な逆転勝ちであった。


というわけで、慶応の優勝はお預けとなり、早明戦の結果次第となった。
早稲田が勝つか引き分ければ優勝、負ければ慶応が優勝。
前節明治は帝京に0-56と歴史的な大敗を喫し、早稲田の有利は間違いないところであったが、リーグ戦の星取とは関係なく、早明戦は別の力が働くので、油断はならなかった。


で、仕事もあったのでテレビ観戦。
ちょうど前半が終わったところから見はじめたのだが、なんと12-3で明治リード。
ビックリしました。
でも明治のフォワードはスタミナがないので、左右に揺さぶり続ければ、いずれバテるのがわかっているので、古い言葉で言えば想定内といったところでしょうか。


ところが後半がはじまってメンバーを見てみると、フルバックの田邊は前節の怪我でリザーブにも入っていないし、フッカー有田は負傷退場してるし、まだ負けているのにロック中田、スタンドオフ山中と日本広告代表クラスの選手をドンドン下げ、二軍みたいな布陣になり、中竹監督血迷ったか大胆不敵というか、思い切った策を打ってきました。


ところがこれが奏功したか、流れは早稲田に傾く。
早稲田はなんとか点を積み重ね、逆転勝ち、優勝を手にしました。
しかしこれも昨日慶応が負けたから転がり込んできた優勝であり、手放しでは喜べないところでしょう。


やはり今年の早稲田は圧倒的な強さはなく、大学選手権でも厳しい試合が続きそうです。
東海大との対戦が見てみたいなあ。