AKB48ファンではない 7


翻って見てみると、かなりお久しぶりでございます。
なんかAKB48ネタばかりで自身辟易してはおるのですが、なんかね、書いておかないと。



改めて言っておきましょう。
「アタシはAKB48ファンではない」


しつこいようですが、そこだけは否定し続けたいと思います。




 先日、後輩から相談を持ち掛けられました。
「明後日、社内のとあるイベントでAKB48の曲をかけたいんですけど、CDを貸してもらえませんか?」


 もう一度、言った。
「アタシはAKB48ファンではない。」


 CDなんぞ、持っているわけがない。


 アタシはガチガチのマカー(死語?)だぞ。
 すべてiTunesiPhoneMacBookで管理しているに決まっている。


 アタシは答えてやった。
「AKBならM君やKさんだろう。そっちに聞いてみたら?」
「Mさんは明日お休みらしいんですよ。KさんてAKB48ファンなんですか?知らなかった」
「あの人はガチだよ。AKB劇場にも何度も足を運んでいる。オーバー40枠で抽選に当たりやすいとか自慢げに言ってたぞ。ホントかどうかは知らないが」


「ところでホントにCD持ってないんですか?」
「持ってねえよ。全部ダウンロードだからな」
「あー、デジタル派ですか。じゃあ、“総選挙”の投票はできないんですね」
「馬鹿野郎。AKB48iPhoneアプリをダウンロードしたり、ファンクラブに入ってれば投票できるんだぞ。AKB商法をナメンナヨ」(筆者註:iPhoneアプリも入れてないし、ファンクラブにも入っていない)


「てゆっか、iPhoneからスピーカーってつなげますよね。iPhone貸してもらえません?」
「馬鹿野郎。そのイベントの最中に電話がかかってきたらどうするんだよ」
「あ、そうか」
「着メロが『フライングゲット』なのがバレるじゃねえか」
「そっちかよ! てゆっか、やっぱファンなんじゃん!」
「だから違うって言ってんだろ」
「いいから貸してくださいよー。『さよならクロール』流したいんですよ」
「あー、それは残念だったな。あれはまだ聴いてないんだ」
「えーっ!持ってないんですか?ダメじゃないですか」
「ダメとか言うな。持ってるよ。ダウンロードしてあるよ。でもまだ聴いてないんだよ。聴いてないものを貸せるかよ」
「ケチだな〜。ところで今度の総選挙、どうですか?」
「どうって、なに?」
「順位ですよ、どうなると思います?」
「興味ない」
「ウソ!じゃあ、どうなったらいいとかありますか?」
「別に。興味ない」
「マジで?じゃあ、何なら興味あるんですか?」
「みんなの投票結果とか、どうなりそうだとかの予測とかは全く興味ない。自分はこのコを推す、それだけだよ」
「はぁ〜、相変わらず自分LOVEですねぇ。でもこないだ教えてもらったコ、そんなにかわいくなかった気が…」
「ん?誰だっけ…あー、“かのん”(木本花音SKE48)か。あのコのかわゆさがわからないとは、まだまだ若いな。AKB48の次世代エースが“ぱるる”(島崎遥香)なら、SKE48の次代は“かのん”だよ。こないだも週刊誌に載ってたみたいだしな(珠理奈の抱き合わせだけど)。かのんの時代がくるのん」



「…。で、結局誰推し?」



 さて、4時間も生中継するフジテレビ以外ではあまり盛り上がっているとは言えない「AKB48 32ndシングル選抜総選挙(通称:第5回選抜総選挙)」ですが、こんな感じで話題に上ってたりもするのかもしれませんね。



 そんなわけで、後輩君の問いに答えるかのように、例によってアタシも列挙してみましょうかね。



 正直、1位は迷っています。



 板野友美か、さや姉(山本彩NMB48)か。


 板野はアタシの中ではある意味「鉄板」でした。アタシがAKB48を意識するようになったのも彼女を知ってから(仮面ライダーWでだけど)だし、神7の座から滑り落ちてからの彼女はふっ切れた感じでかわいらしく、さらに言えば、卒業を発表してからは非常に前向きになり、美しく、かっこよくなった。


「板野△」
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/7725291/?__from=linenews_more



 対するさや姉は、これはもろ好みのタイプなんですな。それ以外の理由は語れません。説明の必要は無い、と言った方が正確でしょう。NMB48のリーダーでありながら、昨年くらいからAKB48の選抜にも加わり露出が増えたのはうれしい限りです。



 3位は、ぱるる
まあ、秋元Pのゴリ押しも理解できますな。
 たまたま(ホント)見たテレビで、前田敦子のモノマネをしながら「AKBは嫌いでも、私のことは嫌いにならないでください!」ってやってたのは秀逸でした。
 やらされてたとは言え、なかなかできるものじゃあない。


 強いて難点を挙げると、写真うつりがよくない。かわいくない。
 彼女のかわいらしさ、その魅力が、スチルではムービーの100分の1も引き出せないのだ。これは難しい。ムービーならとてもかわいらしい、はにかんだ笑顔が、写真だと苦虫を噛み潰したように見えてしまう。これは彼女にも、ファンにも、カメラマンにとっても不幸なことである。年齢、キャリアとともに改善されることを願います。


 4位は木本花音
 前述のとおり。前回の2位からランクダウンしたのは彼女のせいではありません。SKE48のブログシステムの変更により、画像や本文がRSS送信されず、タイトルのみの送信となったので、アタシの目に触れる機会が激減しただけの話です。
 ただ、彼女も後述の珠里奈同様、成長とともにかわいらしさが変化していく可能性を有しているところに不安と期待が半分半分、小林邦昭状態。


 5位は、大場美奈
 大きな目が特徴の正統派。不祥事もあったが、それを超えての選出。
 てゆっか、最近たまたま(ウソ)ウチにあったDVD「ドキュメンタリー・オブ・AKB48 - Show must go on」を見てしまったので、そこでクローズアップされたコたちに目がいきがちなのは否めません。


 6位、松井珠理奈
 言わずと知れた?SKE48のエース。ランクが下がったのは、ちょっと大人(まだ高校生だが)になって、顔が変わってきたから。それは文字通り大人になったということでもあり、エースとしての経験、あるいはAKB48との掛け持ちによる成長と責任感の芽生え、さらにはAKB48の次世代エースとしての期待値、秋元Pの期待値によるものなのでしょう。
 まさしく成長の跡が見られるわけですが、それがアタシの期待値との乖離を生んだと言えるかもしれません。


 女性って(ホントは男性にも?)、それぞれに「旬」の時期ってあると思うんですよ。例えば、宮崎あおいなら『ケータイ刑事銭形愛』の頃とか、松嶋菜々子なら『やまとなでしこ』の頃だとか、原田知世なら『愛情物語』の頃といったように。


 単なる主観のようですね…
 しかも例えが古くてトシがバレる…


 で、何が言いたいかと言うと、珠理奈の旬は過ぎてしまったということ。少なくとも第1回目の旬は「スーパー小学生」というエポックメーキングな事件が終わると共にハジけてしまった。
 もちろん彼女は頑張っている。カラダを壊すことを厭わないくらいに。だが、その努力が必ずしも高評価につながらないのは、世のサラリーマン連中と同じです。


 アタシは珠理奈のその「頑張り過ぎ」という若さを超えて、いつかやわらかく落ち着く頃に必ずや「2度目の旬」がやってくることを確信し、期待しているのであります。



 7位、まゆゆ
 まゆゆは古株ですが、若いんですよね。そもそも次世代エースと呼ばれていたのは、まゆゆぱるるの台頭によりその影が薄くなったかと思いきや、そんなことはありません。むしろ、今回の総選挙では1位を勝ち取るかもしれないとすら思っています。


 今回の総選挙にはストーリーというか、テーマが足りない。
 センターを初めてファンが決めるということになり、前田が改めて認められた第1回。アンチ前田の声が実体以上に膨れ上がり、大島がその座を奪った第2回。前田のリベンジなるか?に焦点が絞られた第3回。ポスト前田の座を争うというか、大島の信任投票&次世代レーススタートの第4回。
 これらに比べて今回はテーマ設定が甘い。だからこそ盛り上がりに欠けているのではないでしょうか。争点が明確化されていないのです。


 そんな中、あえてテーマを見出すとすれば、やはり「次世代エースの確立」に他なりません。
 そしてその筆頭がまゆゆである。彼女は今回トップを取らなければ、これからの一年は“死に体”となるだろう。加えてぱるるや珠理奈、玲奈、横山由依あたりが「上位に」喰い込んでこなければ、AKB48に未来はない。いつまでも大島や柏木が1〜3位に来ていてはいけない。それでは常に鳩山由紀夫菅直人で代表を回していた旧・民主党のようになってしまう。


 でもアタシの予測では、フジテレビは「指原のリベンジ」目線で番組づくり(テーマ設定)をするような気がしています。ま、4時間も見るほど暇ではないので検証はしませんが。もちろん録画もしません。裏番組の「土曜ワイド劇場おとり捜査官 北見志穂」にはアンク(三浦涼介)が出るし、「35歳の高校生」も合わせて録画するのでチューナーは(21時までしか)余っていません。



 さて、そんなわけで今夜、第5回総選挙が行われます。
 どんな結果になるか楽しみでもあり、別にどうでもよくもあります。
 アタシが7人しか選出できない、ってところにAKBの限界を感じています。




 「選ばれし者の恍惚と不安、二つ我にあり」


というヴァレリーの言葉を太宰から孫引きしてきたのは前田だったな。



あっちゃんではなく、日明(アキラ)の方だけど。



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