サントリー・ライオンズ?


西武ライオンズも売却することになったようだ。


先日ダイエーの株78%が売却される方針が発表され、既に(先走って)手を挙げていたソフトバンクが買収に動いているようだが、ライオンズまでとは。


ライオンズはつい先日まで、西武グループがバックについており、パ・リーグでは最も安泰と思われていたチームだ。それがオリ・近合併の「次の用意」発言でロッテとの合併が噂されたところから怪しくなり、ついには西武鉄道株の問題で所有継続が困難という事態に陥った。


さあどうなる?
売却先を打診しているとのことで、それにはかのライブドアにも含まれているらしい。ライブドア側は「打診は受けたが検討はしていない」という。実に正しい判断だと思う。ここで西武を買収したら、せっかくの仙台のファンを手にしたばかりだ。チームは楽天に決まったとはいえ、この顧客は大事にした方がよい。楽天ゴールデンイーグルスあるいはサッカーのベガルタ仙台にスポンサードするなど、今のところはそういう方向で考えた方がよいのではないか。


というのは、ライオンズというチームは特殊な地元密着のチームだからだ。
ファン層が西武鉄道沿線住民に限られているといって良いのではないか。埼玉県全体にわたってファンがいるとは思えない。沿線開発と同時にファン作りをしてきた。それは西武ライオンズとしては正しい戦略だった。しかし売却となるとこれが裏目に出るのではないか?まあ、新しいチームに生まれ変わって地盤固めをするというのも良いかもしれない。


さてどこに売却することになるのか。
笑えることに、問題となった「西武鉄道株」と同様、お付き合いのある企業に「ライオンズ株」の買い取りを依頼しているのだろう。
小田急電鉄王子製紙・ワコール・キリン・松下電器資生堂・コカコーラ...?


本命はサントリーだろう。
企業スポーツへの理解があるし、実際にキッズアカデミーやプロ野球OBによるチーム「モルツ」など野球への取り組みもしている。本拠地は西武ドームのママという条件をも受け入れることができるのではないか(ラグビーの本拠地は府中)。
ただこれまで何度も機会がありながら、サントリーは参入を見送ってきた。
何十億円もの赤字にはやはり二の足を踏むのだろう。


でも本当の本命はロッテとの合併か。
ラグビーファンとしては、サントリーの目(金)がラグビーからサッカーに移ってしまうのは避けたいので、この方がよい。
しかしだ。
マリーンズファンでもある。
苦しいところだ。
でもやっと根付いた千葉のファンを手放すのは危険だぞ。
幕張会に怒られるぞ。
しかもまた1リーグ問題に発展する。
振り出しに戻る。


買い手がつかず、来年はとりあえず西武ライオンズのママ。
そして来オフにライブドアが買収、ってのがベストかな。