省エネと自己責任


2004年11月に行われた8都県市首脳会議で、中田宏横浜市長が夏期に男性職員をノーネクタイにする取り組みを提案した。
夏期のノーネクタイは冷房の設定温度を上げられるので、省エネにつながる。
これ自体は否定しないが、そんなことは首都圏サミットで取り上げるほどのことではなく、ちょっと気の利いた自治体ではとっくにやっているところもあるし、個人の意志で始めればいいことである。


問題は、ビジネスシーンではネクタイをしなければいけないという常識、社会通念をどう変えるか、ということである。先日のライブドアによるプロ野球球団買収でも、真っ先に問題になったのは堀江社長の「Tシャツ姿」であり、古いオーナーたちは非常識だと非難し、マスコミも「本気ならまず服装を正せ」的な論調が初期には目立っていた。


気こなしにもよるが、一般的にはワイシャツにノータイよりも、Tシャツ1枚の方が見栄えは良いと思う。ワイシャツの一番上のボタンを留めているのはオタッキーを思わせるし、なにより首周りが閉じたままでは省エネ効果は乏しい。かといってボタンを開けているとだらしなく見えるオジサンがほとんどだろう。胸元にU首の肌着が見えるのもフケツっぽいし、金のネックレスなんか見えたら役人かどうかわからない。ましてや、いわゆる「生シャツ」で汗をかいて肌にはり付いているのは見るのもおぞましい。


解決法は2つか。
1つはカジュアル化。
清潔さがあれば自由とする。でもさらにセンスが出て難しいのだけれど。服代もかさむし。
もう1つは省エネルック
羽田孜元首相を見習って、半袖開襟シャツ+半袖スーツだ。
あれを未だに愛用している彼を見て笑っている人がほとんどだろうが、逆に今なお着続けている一貫性には頭が下がる。あれをバカにせず常識になれば、相当な効果があるだろう。


もっとも羽田氏も最近はマオカラーのスーツを着たりしている(でもちゃんと半袖)ようだが、あれはやめた方がいいな。
省エネの面から見て、です。念のため。