みちのくひとり旅


みちのくひとり旅/旅の終りはお前


毎週、テレビ朝日「土曜ワイド劇場」を見ているんですが、中でも気に入っているのが『西村京太郎トラベルミステリー』シリーズです。
まあこれは主婦層以外はいわゆる鉄ちゃんたちが好んで見るものですが、アタシは第3分類「2時間ドラマニア」(まだ若葉マークですが…)に属します。日テレの「火サス(火曜サスペンス)」が終了した今、貴重なドラマシリーズ、大切に、確実に見ています。


さて本日の土曜ワイド劇場はそのシリーズ『五能線の女』。
青森県五所川原秋田県能代をつなぐ路線での事件や人間関係を巡るサスペンスドラマです。五所川原は、間接的にですが、縁のある場所なので、たいへん興味深く見ていました。
この「トラベルミステリー」シリーズのおもしろいところは、だいたい時刻表を利用したアリバイトリックがあるのですが、ヤケに鉄道に詳しい男女が、しかも不自然に鉄道を利用する、たとえば飛行機+タクシーで2時間で着く青森に、新幹線+在来線で6時間もかけて行くなど、しかも殺人の所要時間が1分の停車時間を利用するなど、無茶なところが慣れるとツッコミどころ満載で楽しいのです。
主人公十津川警部役の高橋英樹が、異様に鈍いところも「おいおい、警視庁捜査一課長がそんなんで大丈夫かよ」って感じでたいへんです。標準語でベラベラ話す青森県警には気を遣い、神奈川県警は無視するなど…あれ?こういうドラマって、ツッコんで楽しむものではなかったですかね…。


あとこういうドラマはロケ先の観光案内の役割をも担っていて、いろいろな景勝地をひととおり回って見せてくれますし、公務員が出張で宿泊するには不釣り合いの豪華旅館のすてきな和室で地の名物料理に舌鼓を打ち、露天風呂でゆっくり頭をリラックスさせたところでヒラメクのが、「○○が共犯だったとしたら!!」という、視聴者全員がイライラしていたことにやっと気付く有様です。


まあそんなのですが、いつも楽しみにさせていただいております。
あとアタシが好きなのは「事件記者冴子」「タクシードライバーの推理日誌」ですかね。他局ですがやはり西村京太郎ミステリー「探偵左文字進」かな。