北方領土の日


今日、2月7日は北方領土の日です。
子供の頃からずっと不思議に、というかおかしいなって思ってることがあります。


東京・大田区の、中原街道沿いにあるビルの屋上に「2月7日は北方領土の日」と大きく書かれた看板がありました。
今でもあるのかは知りませんが。
そこにあったキャッチフレーズに違和感を感じていました。


『かえれ!北方領土


北方領土って、生き物ですか?
足が生えていて、自分で歩けるんでしょうか?
北方領土は自らの意志であちらへ行ってしまったんでしょうか?だから「かえれ!」なのでしょうか?
なんか「ビルマの竪琴」の水島上等兵みたいですね。中井貴一版の世代ですが。
『おーい、水島!一緒に日本へかえろう!』みたいな。


つまり『返せ!』と言ってしまっては敵(?)に対して角が立つので、ちょっと婉曲な表現をしようとしたらこうなってしまったんでしょうね。
どんな団体のビルや看板だったのか知る由もありませんが、きっとコワモテの方々が野太い声で「返せ!」という強硬な意思表示をしたかったのでしょうが、その割にビミョーな気遣いが出てしまって変なカンジになってしまったのでありましょう。


その意思を否定しているわけではありません。その強い意志と裏腹の弱い態度を嗤っているのです。
でも、この日をちゃんと覚えているんだから、許してくださいね。
って誰に言ってるんだ?
アタシがいちばん弱いじゃん。