誕生日


アタシはヒトの誕生日を覚えるのが割と得意というか好きで、といっても好きな人のしか覚えてなかったりもするのだけれども、かくいう今日はアタシのカワイイ?後輩の誕生日で、どうして彼女の誕生日を覚えているかというとそれは他愛もない理由なのだが、それを知ったのはもう13年も前の話で、その頃も全く下心なく、それというのも全くアタシの好みではない以上にカワイイと思ったこともなかったくらいで、まぁそれでも最初の4年くらいは毎年小さなケーキをプレゼントしていたのです。


その後ちょっと距離ができてしまったのでプレゼントはできないものの、やはり毎年メールで祝いの気持ちを贈ったものでした。


ところがひょんなことからまた近くにいられることになり、するとアタシは9月に入ってからずっとどうしようか考えていて、また何かを用意したとしてもそれがまたアタシからのモノだとわかってもらえるのかという不安と、わかるに違いないという拠りどころのない自信が入り乱れてドロドロとした思いが体の中に溜まって気持ち悪くなってきたので、感情のおもむく儘に任せようということになって今日を迎え、まあ結局小さな菓子を購い彼女の席に誰にもわからぬように、かといって誰かに見られても面白いとそのスリルというか火遊び感を楽しんで参ったのです。


案の定彼女はすぐにアタシだと理解し礼を言いに近づいてきました。アタシはそんなつもりでやったのではない、とうそぶきながらも今やもう先にも言ったとおりはや13年ですからね、いまさら何を照れてるんだという感がなくもないけど、それでもプレゼントってこと自体をする機会ってなかなかないから、とても面映ゆいのですが、実はアタシはこの一連のドキドキを楽しむためにこうしたことをしているのではないかと自身を疑ってしまいますが、果たしてそれが悪いことなのかどうかもよくわからないのです。


お誕生日おめでとうございます。
さて、ダレダ