アタシはAKB48ファンではない8 ー板野友美、卒業ー


 一昨日、2013年8月27日。
板野友美AKB48を卒業した。

 行こうと思えば、仕事を早引けして劇場の近くまで行けないことはなかった。前田敦子の時のように。

 だが、アタシは彼女の卒業のその日自体を忘れていた。
 仕事が忙しかったせいもあるが、既にアタシの関心事はAKB48から他に移ってしまったかのようだ。いや、やはり以前から訴えているように、アタシがAKB48ファンではないからだろうか。



 思えばアタシがAKB48に関心を持ったのは、板野がきっかけであった。

 まずHMVで配られていたフライヤーを、アタシの席に置いた御仁がいて、アタシはその中の一人、ヤンキーふうの、髪の茶色い女に目が行った。

 なんだこの生意気そうな女は、というのが第一印象だったが、それはやはり、いつものように、好意の裏返しなのであった。


 そんな折、アタシがこよなく愛してやまない「仮面ライダー」シリーズ、平成11番目のライダーである「仮面ライダーW(ダブル)」に板野と河西智美が女子高生役で準レギュラー出演するという、まるでアタシのために用意されたかのようなコラボが実現したのである。

 彼女らは、劇中でユニットを組み、CDデビューを果たす。
そのユニット名は“QUEEN & ELIZABETH”。
エリザベス=クイーンじゃねえか!というツッコミはおいといて、クイーンこと板野友美の女王様的な、小悪魔っぷりに、アタシは撃沈したのである。

 ちなみにこのシングル「Love♡Wars」の作詞は、平成以降の仮面ライダーシリーズの楽曲を多く手掛けている藤林聖子。2012年以前のAKB48関連のユニットでは唯一、秋元康が作詞及び制作に携わってない作品であったことも話題になった(のか?)。



 そしてAKB48が全盛期を迎えようとしていた頃、メンバー初のソロ・デビューが発表される。
 その曲こそ「Dear J」。

 巷では、「Jってダレダ?」と話題で持ちきりになった(?)が、それは言わずもがなである。
 「Dear J.O.」としなかっただけ慎み深いとも言えた。
 まさしく、運命だった。


 その後、総選挙における「神7(あるいは8)脱落」や、サマンサタバサのいわゆる「公開処刑事件」などの苦難を乗り越え、刻一刻と来るべき日に向けて歩み始め、アタシはそれをただただ見守るしかなかった。



 前田が辞め、板野が抜けた。
 アタシにとってのAKB48は「終わった」。


 あとは珠理奈とさや姉にがんばってもらうしかない。


 アタシはAKB48ファンではない。
 SKE48NMB48のファンである。




 追伸
 ぱるる、がんばれ。


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