祝!完走、いや完歩だな


待ちに待った、とは決して言えない東京マラソン
いろんな事情が渦巻いて、てゆっか全然練習できてなかったし、それでもこの日がやってきました。

スタート地点。
アタシはほぼ最後尾からのスタートだったので、石原都知事の前を通り過ぎるまで20分程度かかりました。
目標は完走。
欲張って6時間以内。
想定ペースは8分/キロ。
5キロで40分。
10キロで80分(1時間20分)、42キロで336分(5時間36分)。
ま、最後まで同じペースで走るなんて芸当は到底ムリなんで、6時間以内でまとまれば大成功かなと。


東京マラソンって、普段見慣れているのに、通り慣れているのに走れないところ、車道を走れるってのが一つのウリというか魅力なんだと思いますが、アタシもそのつもりで臨んだのですが、実際のところはどうなんですかねぇ。
コースはほぼすべて知っている道路で、次のポイントというかランドマークや交差点までの距離感がわかっているのに、「まだこんなところ!」ってガクゼンとすることの方が多かったんですよね。てゆっか、ずっとそれ。


それでも前半は楽しめましたよ。
アタシの好きなポイントを2箇所も通り過ぎましたからね。
1つはアタシが最も好きな交差点。「祝田橋」。

片道5車線あるのに、そのうち4車線が右折で、直進、左折は合わせて1車線。ありえねー!
これまでも何度か写真を撮ろうとしていたのですが、ここを通るのはクルマに乗っている時か、走る時はたいてい夜中なので撮れなかったんですよ。


もう1つはアタシの最も好きな銅像。「孝子像」。

三田にある笹川記念会館の前に立っています。
てゆっか、全国の競艇場には必ず1コずつあります。二宮金次郎みたいでしょ。


wikipediaによると『これは、笹川(良一)が59歳のとき、82歳の母親テルを背負って香川県仲多度郡琴平町・金毘羅参りのため、785段の石段を登っている様子を表しているとされる。
* 「母背負い 宮のきざはしかぞえても かぞえつくせぬ母の恩愛」
* 「世界は一家、人類は皆兄弟」
との碑文が刻まれている。』


これまたありえねー!
59歳で母親背負って石段を785???
ムリでしょ、フツウ。
せめて『一日一善』で許してください。


こんな感じでなんとか中間点である日比谷まで来ましたが、あとは未知の世界。
ハーフを1度走ったことがあるだけで、練習でも20kmも走ったことがない。そんなヤツは走るなと言われそうですが、むしろそんなヤツがたくさん出ている敷居の低さがこの大会の特徴というか魅力ではないでしょうか。


で、やっぱり。
銀座を過ぎたらバッタリ足が止まりました。
筋肉、スタミナ、気力は大丈夫そうなのですが、ヒザが痛くてたまりません。
歩く分には問題ないのですが、ちょっとでも走ると衝撃が走ります。
屈伸したりさすったりしながらだましだまし進みますが、まったくよくなりません。
で、割り切って、浅草と帰りの銀座だけはまた走ろうと。それ以外のところはウオーキングで。


途中から歯医者の女の子(N先生)が見えたんですよ。幻覚。
そこから先はずっと彼女の影を追って走って(歩いて)いました。
そうすると、足が止まらない、心が折れない。
ずっとNちゃん、とつぶやきながら歩いてました。きっと声に出しちゃってたんだろうなぁ。
ストーカー通り越して変質者だな。


結果は5時間59分08秒(NET by my watch)。
案の定ペースはバラバラ。
最初はキロ6分強くらいだったり、途中から歩いたらキロ10分とか。
ただたらたら歩くんじゃなくて、キビキビ歩きましたよ、ちゃんと。
まあ半分は歩いてしまったけど、なんとか目標達成!寒かったー。
途中のスポーツドリンクやバナナやあんぱんやクリームパンやチョコレートやキャンデーなどいろんな給食のおかげでスタミナは大丈夫だったけど、虫歯になりそうですよ。そしたらまた歯医者行けるかな。
いや彼女は口腔外科だ。ただの虫歯は見てくんないのだ。



完走記念のメダル。
虫歯より関節痛、筋肉痛を心配した方が良さそうですな。