不思議なピーチπ


諸先輩方から激励のコメントをいただき、ありがとうございました。
確かにアタシは熱しやすく冷めやすいのが取り柄で、でももう3か月もってます。たいしたもんですね。


さて、つづきを。
10kmランの後、とある友人にメールしました。「実は…、キテマス」。
かつて隣の職場にいた人で、会社を辞め山梨の実家に帰った後、桃農家を営む現在のご主人と結婚したYさん。
このマラソン会場のすぐそばにお住まいなのです。
でもアタシはこの日ホントに参加できるかどうかわからなかったので、先週と今週に限って仕事が忙しくなり十分な練習ができなかったこと、特に本番直前の今週は雨が多くてほとんど走れなかったこと、前日の夜中まで雨で当日も雨だったらと思うと気分が萎えてしまったこと、ゆうこりんの具合が悪化しそうでランニングどころではなくなりそうだったこと、これらが重なり合い、ホントに来るかどうか迷っていたのれす。


そんなわけで、今日参加することを話していませんでした。
でもせっかく?こんな近所まで来ているのに顔も出さずに帰るのもかえって失礼かとも思うし、ちょっと会いたい気もしたし、とりあえずメールしたのでした。


そしたらすぐに返事があり、彼女も実は今日の大会に出ていて(ファミリー3.5km)、これから花見をするので一緒に来ないか、とのこと。
急にお邪魔するのも悪いし、Lucyもゆうこりんも置いてきてるんで長居するつもりはなかったのですが、せっかくですので顔だけだそうと思いました。ダンナも年賀状では見てるけど、会ったことないし、毎年送ってくれる桃のお礼も言いたかったし。


さっそく迎えに来てもらったんですが、意外にすぐわかりました。
よく考えたら、会うのはなんと12年ぶり?でした。
そりゃあお互い年はとりましたが、あまり変わっていませんでしたよ。
てゆっか、昔のこともう覚えてない???
そりゃそうかも。だって12年前だって、東京で飲んだのが2回、山梨で遊んだ(アタシの趣味につきあっていただいた)のが2回、計4回しか会っていないんです。
青春だなー。


さて花見だというので連れてこられたのは、なんとご自宅。

すごいでしょ、一部ですが。
つまり自宅の農園で桃の花見です。
しかもお得意先やらその知人やら、それぞれ見知らぬ者達が20人もいたでしょうか。甲州ワイン(1升ビン)をがぶ飲みですよ。地元一宮で作った白ワインをさんざん飲まされたあげく、「桃の花の下で飲むビールは最高だよ」などと言いながらビアサーバー持ち出してくるわ、4歳になる息子がビールを次々に注いでくれちゃうわ、そのうえ「赤もあった」とまた1升ビンを持ってきた。どれだけ飲むんじゃ。
その場にいたお得意先の方によると、全国のいろんな農家の人と飲むけど、この奥さん(Yさん)はいちばん酒が強い、北海道の漁師より強い、とおっしゃって、「日本国第一次産業・酒豪ナンバー1」と認定されてました。
そうだったかなー。
酒飲んで口説いたりしなくてよかった、12年前。
てゆっかしたけどアタシが先につぶれたのかなー。
いや、そんなことない。アタシゃピュアだったよ。


それにしても農家の、あるいはその流通の方々の話はおもしろかったなあ。
酔っぱらって断片的にしか思い出せませんけど。
害虫の駆除の話とか、来年は何を植えるだとか、ジュースを作るならベリーAだとか、農水大臣賞をもらうにはどうしたらいいとか、雨の日には仕事ができないのでみんなでウチに集まって微生物のDVD(仕事ではなく趣味だそうだ)を見るのだとか、平等院鳳凰堂より三十三間堂を選んだ仏像マニアの話だとか、よくわかんないこともあったけど。

また来てた人も多士済々。
早稲田の第一文学部を出てブドウ農家をやっている微生物&仏像マニアの人。文系なのに東京農大を出て桃を作っている微生物マニアのダンナ。駒澤大学を中退して東農大に入学し直して勉強し、今では郵便局員の方。東大卒でNHKのアナウンサーだという女史。駒澤大学を出てアボカドやマンゴーなど世界のフルーツを紹介しているフルーツ&ベジタブルマイスター。なんでここにいるのかよくわからない就職活動中の現役慶大総合政策学部の4年生。なぜか一人でスーツで来ている農産物流通業の若き取締役。河川水害とマラソンに興味がある広告制作業者。


いやー、よくわからないけど楽しかった。
話はまだまだ続くのである。
なげえー。


 

(「桔梗信玄餅」で有名な、ききょうやのお茶)