いいものは、いいと言おう

前回の「好きと言いなさい」で思い出したので、改めてここに書いておきます。

 

お菓子や日用品でよくあることですが、リピート買いするようなものに限って、いつの間にか「廃番」になってしまうことがあります。特に、しょっちゅう買うものではなく、長く使えて良いものだから、古くなったらまた買ったり追加で買い足したりしようと思ったときに、同じものがもう売っていないことがよくあります。

とても売れていれば無くなることはないのでしょうけれど、ニッチなというか、ある人にとってはとても使いやすいものだけれど、そういう人が多くない場合は、淘汰され、あるいは改善という名の改変、時には改悪みたいなことになるのは、そう珍しくないことだと思います。

 

そうしたことを避けるには、どうしたらいいのでしょうか。

アタシは、できるだけ「これはいいですね」と言うようにしています。人は、悪いもの、気に入らないことには文句、苦情、クレームを付けることはカンタンにやります。それなのに、良いものに対して「いい」と伝える努力をしなさ過ぎなのではないかと思っているのです。だから、アタシは店舗によくある「お客様の声」とか、メーカーのウェブサイトなどを利用して、できるだけ「いい」ということを伝えることにしています。

 

世に出回っている「モノ」は、どれも誰かが作ってくれたものです。たとえ工場で大量生産されたものでも、誰かが「これはいい、売れる、役に立つ」と考えて作り出したものに違いないのです。であれば、その人たちへの感謝の意味も含めて、いいものはいいと言うべきなのではないでしょうか。

そんな偉そうな言い方はよくありませんね。もっと素直に、自分が欲しいから、買い続けたいから、楽しみ続けたいから、無くならないでほしいから、残してほしいから、「いいですね、私はこれが好きです」ということを伝える努力をしていきたいと思います。

 

「努力」と書きましたが、ややもすると普段からこんなことを考えているアタシですら忘れがちで、努力しないとつい流してしまいます。そして、手に入らなくなってから気付き、悲しくなり、後悔するのです。

だから、いいものはいいと言おうとしていますし、まわりの皆にもそれを伝えるようにしています。

 

もう、なくなってから、その大切さに気付くのはこりごりなのです。